16.「ウサギ小屋」の真実 −日本の住宅産業の国民ダマシ構造−

  価格:\1,400+税 B5判
著 松田榮夫・戸谷英世
第三書館 刊

わが国の住宅は貧しいだけではなく、家を購入すれば時としてローン破産や自殺が追っ駆けてくる。「持家を持つことは資産形成である」という考えは、世界の共通認識で、日本だけが例外である。貧しい日本の住宅の背景には、住宅産業に関係する政財官産業全体の腐敗した構造がある。本著は著者の実際の経験を通して事実を明らかにした住宅産業告発の書である。


目次
序 章 日本の住宅産業の本質をあばくために
 1.「破綻ローンを組ませる」住宅政策
 2.日本ツーバイフォー建築協会に見る日本的住宅産業
第1章 土建屋保護、国民生活破壊の住宅政策
 1.国民の住宅費負担能力を逸脱した住宅
 2.無責任な住宅金融公庫の負債住宅促進事業
 3.命を担保の国民に信用保証協会の毒牙
 4.住宅手抜保険といわれる性能保証制度
 5.住宅の担保評価が低いのは日本的住宅政策のツケ
第2章 カゴ抜け詐欺同然。「注文住宅」の実体
 1.「注文住宅」という名の虚と実
 2.日本の注文住宅は、高級食材で作る素人の低級料理
 3.自称2×4ナンバーワン会社の設計
 4.住宅展示場モデル住宅で幻想を売る
 5.工事代金を先に支払わせる住宅販売契約の消費者蟻地獄
 6.住宅会社の見積りはコストではない
 7.建築主に先に金を払わせる片務契約
第3章 阪神大震災原因究明を妨害する建築行政の体質
 1.大災害を惹起させた隠れた大原因
 2.借地借家人の「正当事由」による事故拡大、阪神大震災の悲劇
 3.地震に責任転嫁の住宅産業
 4.どうして行政手続きどおりの建物があっけなく倒壊したのか
 5.倒壊建築物の責任は?
第4章 建設業という名の税金寄生集団

 1.建設業法が生みだす日本の建設業者
 2.社団法人日本ツーバイフォー建築協会という官民私益誘導組織
 3.建設業関連団体と行政OB会の票集めマシン
 4.住宅産業界に対する中央官庁のもたれあい組織
 5.政官産3者の国民への背任ユニオン
第5章 腐敗した学会と大学の触媒機能(官に対する御用奉仕と反対給付)
 1.国家公務員採用試験と学閥の形成とのれん分け集団
 2.国家公務員人事に対する東大の干渉力
 3.民主主義の隠れミノ。審議会、学会等と行政との賃借
 4.試験研究機関と外郭団体の、官にとっての利用価値
 5.国家権力を利用して研究費も遊興費も捻出
第6章 官僚による政界支配の実情
 1.政府立法と処女地獲得戦争
 2.国会上程権限と官僚人事
 3.官僚OBによる国会占拠と3権合体
 4.行政機関による大政翼賛選挙
第7章 民主主義体制を僭称する日本の支配構造
 1.ピラミッド支配に隠れた「橋のない川」
 2.人間の顔を識別できなくする官僚を養成
 3.鎖の見えない国民管理
 4.生まれるべくして発生したオウム事件と虚無への反動
 5.文部省教育の成果と少年凶悪犯
第8章 価値ある住宅を造らず、国土を荒らし社会問題をつくる住宅産業
 1.少年犯罪をつくり出す住宅設計
 2.性犯罪、強盗・殺人と住宅の構造
 3.ベニヤ板個室の乱造と相隣関係の崩壊
 4.家庭崩壊、援助交際と住宅政策
 5.アメリカのホームビルダーと全くちがう三井ホーム
第9章 日本的システムのコアにあるもの
 1.「職業選択の自由」という名の奴隷制度
 2.「信教の自由」という名の倫理否定
 3.「全体の奉仕者」と人の顔を失った人々
 4.「刑罰法定主義」という免責制度
 5.「疑わしきは罰せず」という八百長行政
第10章 情報公開こそ、住宅産業再生の途
 1.住宅ローン奴隷の大量生産
 2.業務全体をウソで塗り固めた住宅産業
 3.自己増殖の途を突走る官僚全体主義
 4.日本住宅産業のデタラメ。ニセモノを許さないための施策
 5.官僚支配全体主義の改善策
終 章 「近代国家を僭称する国家」の実体を告発する

 1.日本の国家秩序とそのトリック
 2.政府と不等価交換を強いられる主権者(国民)
 3.法治国家か、官僚統治国家か(法なき法の国)
 4.民を守る警察より、政府を守る警察、そして警察官自身の利益重視の警察
 5.法は現在誰のためにあるのか
 6.どうして自己責任を国民に問えるのか
 7.官僚支配による啓蒙主義に対抗する、情報公開による自由競争社会へ
 8.ドラッカーの警鐘(全体主義の魔力)
あとがき

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