ロマネスク様式
ヘンリー・ボブソン・リチャードソンによって、アメリカ東海岸及び中部(セントルイス、シカゴ、フィラデルフィア ニューヨーク)に建設され、普及された、米国でのロマネスク様式は、イタリアンルネッサンスの美しさを原則に忠実に伝えたものとして、高い評価を受けている。マサチューセッツ州ノースイーストンにあるアメス・ゲイト・ロッジは、その代表例である。
ロマネスク様式は、基本的にアーチとドームの技術を使った組積造の建築デザインで、 ずんぐりむっくりした形態に重厚感のある美しさを表わしている。建築物には円塔が付属して設けられ、その屋根は円錐形が一般的であるが、多角錐や鐘形の場合もある。一般に壁が多く、採光が不足しがちになるため、ルーフドーマー、ウォールドーマー、欄間など、様々な形の採光のための開口部が設けられている。そのデザインは、柱頭、アーチ部分に豊かで繊細な装飾を施すことで単調さをなくし、美しい建築物としている。